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冷却水

皆様こんにちは。
Peugeotメカニックの荒牧です。

日に日に暑さを増し、梅雨入り前のこの時期 皆様如何お過ごしでしょうか?

早速本題ですが、今回は『冷却水』について少しお話しさせて頂こうと思います。
冷却水は その名の通りエンジンを冷却する為の液体です。
ただの水だと冬場に凍ってしまいますので、凍結を防ぐ為に不凍液を混ぜた液体を使用します。
冷却水の流れとしては、ウォーターポンプが回る事により水に流れを発生させ、エンジンの中の水路を冷却水が流れます。流れる事により熱されたエンジンを冷やします。次は、逆にエンジンから奪った熱で冷却水は高温になる為 冷却水はラジエーターの中に入り、ファンの風を受けてクールダウンし またエンジンを冷やしに突入していきます。
オイル等に比べると軽く見られがちですが、もし冷却水が入っていない状態でエンジンを回すと30分程でオーバーヒートしエンジンに損傷をきたしてしまうくらいに重要な役割を担ってます。

ところで、皆様 冷却水の交換はされていますでしょうか?
最近では交換不要のモデルも多くありますが、定期交換としての枠に入ってるモデルも現役として多く走っています。
なぜ冷却水の交換が必要かと言うと、まず液自体の『酸化による劣化』。水も腐るように冷却水も性能が劣化します。あと、エンジンやラジエーターの鉄やアルミの中を常に流れているので鉄の中の錆を拾い冷却水の中に混入します。錆が混入すれば性能は勿論低下しますし、錆と一緒に流れる為 錆が水路内の部品に衝突し損傷させる可能性もあります。

ウォーターポンプを例に挙げると...
まず、これが新品のウォーターポンプです。

757-1.jpg

綺麗です。
回転する事により水に流れを発生させる為 90度曲がったプロペラがついています。

そして、次に冷却水の交換をせず 劣化した冷却水を流し続けたウォーターポンプの写真です。

757-2.jpg

......無い。本来あるべき物が あるべき所に...無い。

冷却水に混入した錆が羽根にあたり続けた結果 羽根が削られ無くなっています。こうなるとポンプによって水を流す事ができずエンジンを冷す事もできなくなりオーバーヒートを招きます。

冷却水は、劣化や錆の混入が目視ではなかなか判断し難いですし、オイルの様に燃費やエンジン性能に深く影響する訳でも無い為 脇役的ポジションですが なかなか あなどれないヤツです。
エンジンが作動している間 常に走り回ってる冷却水ですので、 たまに新品に換えてリフレッシュさせてあげる事を検討して頂くと彼も喜ぶと思います。
冷却水の劣化具合が気になられた時は いつでもご相談下さい。

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