ポルシェワークショップの荒牧です。

　今回はポルシェワークショップ、プジョー・シトロエンワークショップの設備の１つをご紹介させて頂きます。

　それぞれのワークショップには自動車整備工場ではあまり見慣れない物が天井に吊り下がっています。　オレンジ色の物体がそうなのですが、パッと見は一般的なチェーンブロックに見えます、、、が、違います！

チェーンブロックとは、エンジンやミッション等の重量物を滑車の作動を利用し、人力により手動で吊り上げ移動させる物を言うのですが、我がワークショップの設備は正式名称「ホイスト式天井クレーン」と言って、吊り上げも移動も全てリモコンのボタン１つにて電動で行う優れものです。

　次に、何に使用するのかと言いますと、お車の整備や修理をする中でエンジンを取り外す作業、ミッションを取り外す作業、取り外したエンジン・ミッションを宙に浮かせた状態で作業を要する事が少なからずあります。もちろん普通のチェーンブロックでも作業は出来るのですが、人的要因のミス・保持不良・人手の多用など事故に繋がりかねない様々な危険要因があります。

そこで天井クレーンを導入する事で作業の安全と効率化を図り、何よりお客様からお預かりしている大切なお車のエンジンを傷付ける事無くスムーズに作業ができます。

リモコン１つで簡単に動かせるなら誰でも操作出来るのかと言うと、そうではありません。　何百Kgものエンジンを頭上まで上げる為に、荷の形状に合った吊り方・荷の質量に合った吊り具の選定、重心の位置を見極める目測、一つでも見誤ると大変な事故に繋がります。また、動力で動く為に荷を安定させて移動させる為のクレーン操作も重要になってきます。

我が社では万全を期す為に、教習所にてクレーンを安全に操作する「移動式小型クレーン」、荷を安全に正確に吊る「玉掛け」の技能講習を修了し、資格を取得したメカニックを各拠点に配置し、正確かつ安全に操作・作業を行えるように備えています。

皆様の大切なお車を整備させて頂く上で、僅かな危険予測をも考慮し、万全な状態で作業を遂行できる様に心掛けています。

　軽作業から重整備まで安心してお申し付け下さい。