皆様こんにちは。 ポルシェセンター熊本メカニックの林田です。

今回は、前回紹介できなかったポルシェのシステム PADMについてご紹介いたします。

PADM 『Porsche Active Drivetrain Mount』の略で、電子制御エンジンマウントになります。

通常のエンジンマウントは、エンジンの振動を直接ボディに伝えないために振動吸収を担う部品です。

柔らかいほど振動吸収してくれるので乗り心地は良くなりますが、その分、エンジンからの駆動力も一部吸収され逃げてしまうのでレスポンスや操縦性は悪くなります。

反対に硬ければ、レスポンスはよくなるが、乗り心地は悪くなってしまうという特徴があります。

PADMは電子制御でマウントの硬さを可変制御し、乗り心地とレスポンスの両立させる制御システムとなりす。 マウントの磁性体に電気を流し硬さを可変制御し、エンジン回転数などのパラメータに応じて硬さを制御しております。 コーナリングの際など、車体の荷重変化を感知すると、マウントの硬さを制御し、車体荷重変化を最低限に抑えて操縦安定性を高めます。 スポーツプラスモードなどでは最大限に制御して車両の運動性能を上げています。

前回紹介させて頂いた、PASM (ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント)といったポルシェにおいて走行性能と乗り心地を両立させるシステムはドライビングにおいて、とても重要な制御です。

皆様の来店を心よりお待ちしております。