皆様こんにちは。

ポルシェセンター熊本メカニックの荒牧です。

今回はセンターロックホイールについてご紹介させて頂きます。

まず、ポルシェは通常のホイールは５本のホイールボルト、

空冷モデルはホイールナットで取り付けられています。 　

それに比べてセンターロックは名前の通り、

真ん中１箇所で取り付けられているホイールとなります。

次に脱着方法ですが、

ホイールボルトタイプは５本のボルトは緩めてホイールを取り外します。

ここで重要なのは

取り付ける際にボルトを締め付ける力の強さ「トルク」となります。

今のモデルは160N・mという強さで締め付けます。

この強さが弱いとホイールが緩んでしまいますし、逆に強過ぎるとホイールや取り付け部分のダメージに繋がります。

次にセンターロックホイールですが、

１箇所での取り付けとなっている為、大きいトルクで締めてあります。

緩め・締め付けの際は１人が緩め、１人は工具を押さえ、１人はホイールが回らないようにブレーキを踏み、

３人掛かりで作業を致します。

センターロックのトルクは先ほどのホイールボルトの約４倍の600N・mという力で締め付けます。

そして１回の締め付けで完了ではなく、一度締め付け90°緩めて再度600N・mで締め付けて完了です。

ホイールの脱着はとても重要な項目です。

特にトルク管理や決まったルールの取り付け方法を間違うと重大な事故に繋がります。

センターロック用の工具も普通のショップには置いてありません。

ポルシェワークショップでは稀少な工具や設備、そして経験と知識も揃えていますので、お車のメンテナンスも安心してお任せ下さい。